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七五三の歴史と作り方|平安時代から現代に受け継がれる子どもの成長祝い

2025 9/29
生活・文化
09.29.2025
七五三に来た子供達のイラストの画像

日本の伝統行事のひとつである七五三は、子どもの成長を神に感謝し、健やかな未来を祈る大切な節目です。11月15日に神社へ参拝する風習は広く知られていますが、その起源は古く、平安時代や江戸時代の風習に由来しているとされています。髪置き・袴着・帯解きといった子どもの成長儀礼、徳川綱吉やその子・徳松にまつわる説、そして関東地方から全国へ広がった経緯など、多くの歴史的背景が七五三には込められています。本記事では、七五三の歴史や成り立ち、祝い方の変遷、千歳飴や服装の意味などを、現代につながる形で丁寧に解説します。

目次

七五三の起源と平安時代の風習

七五三の起源は平安時代にまでさかのぼります。当時の貴族社会では、子どもの成長にあわせて髪や衣服に関する節目の儀式が行われていました。三歳で行われた「髪置き」は、それまで剃っていた髪を伸ばし始める儀式、五歳で行われた「袴着」は男児が初めて袴を着ける儀式、そして七歳で行われた「帯解き」は女児が着物の付け紐を外し、本格的な帯を結ぶようになる儀式です。これらは単なる通過儀礼ではなく、子どもが社会の一員として認められる重要な節目と考えられていました。後に武家や庶民にも広まり、今日の七五三へとつながっていったのです。

江戸時代と徳川家にまつわる説

七五三が11月15日に定着した背景には、江戸幕府五代将軍・徳川綱吉とその子・徳松にまつわる説があります。綱吉が徳松の健康と長寿を祈ってこの日に儀式を行ったことから広まり、以後武家社会や町人の間にも浸透したとされています。昔は乳幼児の死亡率が高く、子どもが三歳・五歳・七歳まで無事に成長すること自体が大きな喜びであり、祝うにふさわしいものでした。こうした背景から、七五三は「子どもが節目を迎えたことを感謝し、未来を祈る日」としての意味を強く持つようになったのです。

七五三の日付と11月15日の意味

七五三が行われる日として11月15日が選ばれたのは、いくつかの理由があります。旧暦で霜月の満月にあたる吉日とされたこと、収穫の時期であり農耕儀礼と結びついていたこと、さらに将軍家の儀式日として定着したことなどが背景にあります。秋の実りに感謝しつつ子どもの成長を祈る意味合いが重なり、この日が一般化していきました。今日では地域や家庭の都合に合わせて前後の週末に行われることも多いですが、伝統的には11月15日が七五三の正式な日とされています。

七五三の祝い方と参拝の流れ

七五三の祝い方は、基本的には神社へ参拝し、子どもの健やかな成長を神に祈願することです。参拝では家族で本殿に進み、祈祷を受ける場合もあります。祈祷では子どもの名前や年齢を告げ、健康や長寿を願う祝詞が奏上されます。その後は家族で食事会を開いたり、祖父母を招いて共に祝ったりすることも一般的です。また、千歳飴を授かる風習も広く知られており、「千歳」という言葉には長寿の願いが込められています。千歳飴は紅白で細長い形をしており、親が子の未来を願う象徴的な贈り物として現代まで伝わっています。

七五三における服装の意味

七五三では、子どもの服装にも重要な意味があります。三歳の女児は被布を着けることが多く、幼さを残しながらも晴れの日にふさわしい装いとされます。五歳の男児は羽織袴を着用し、武家社会の伝統を感じさせる姿に整えられます。七歳の女児は四つ身の着物に帯を結び、大人の女性へ近づく節目として華やかに着飾ります。近年では洋装やドレスを選ぶ家庭もありますが、いずれも「成長の節目を特別な装いで祝う」という本質は変わっていません。

地域ごとの風習と広まり

七五三はもともと関東地方で広まった風習ですが、次第に全国へと定着しました。各地には独自の習慣や祝い方が残っており、神社での参拝に加えて地元ならではの儀式や贈り物が行われる場合もあります。また、数え年で祝うか満年齢で祝うかについても地域差があり、家庭の判断で選ばれることが多くなっています。こうした地域性や柔軟性があることで、七五三は現代の社会にも無理なく溶け込み、伝統行事としての形を維持しているのです。

七五三と現代のかたち

現代における七五三は、従来の儀式に加えて記念撮影が大きな役割を果たしています。写真館やフォトスタジオで撮影を行い、家族写真として残すことが一般的になりました。華やかな着物やドレスを身にまとった子どもの姿を記録することで、祝いの記憶がより鮮明に残されます。核家族化が進む中でも、祖父母と一緒に祝う機会として七五三が機能し、世代を超えたつながりを再確認できる場ともなっています。


七五三は、平安時代の成長儀礼や江戸時代の武家社会に由来し、地域性や時代の変化を経ながら現代にまで続いてきた日本独自の伝統行事です。11月15日に神社で参拝し、子どもの健やかな成長を祈るという形は今も変わりませんが、現代では記念撮影や洋装など新しい要素も加わり、多様なスタイルで受け継がれています。大切なのは形式そのものではなく、子どもの成長を家族で祝い、未来を願う心であるといえるでしょう。

七五三の歴史を調べてみると、ただのお祝いではなく、平安時代や江戸時代の人々の暮らしや価値観が深く関わっていることがわかりました。三歳・五歳・七歳という区切りに意味を持たせ、髪や衣服を通じて子どもの成長を祝っていたのは、とても日本的な発想だと感じます。今の七五三は写真や洋服など新しい形も増えていますが、その根底には「子どもが無事に育ったことを感謝する心」が変わらず残っているのだと思いました。

参考文献: happily / 京都かしきもの / ルアン / 坂本写真スタジオ / こそだてまっぷ

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平安時代 江戸時代 行事
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身近な言葉やモノ、サービス、社会のしくみにある「はじまり」をたどります。何気なく使っている当たり前の裏側には誰かの最初の発想や挑戦があり、その背景を知ることで日常が少し違って見えてくるかもしれません。
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