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お盆っていつからあるの?起源と日本文化とのつながりをやさしく解説

2025 9/23
生活・文化
09.23.2025
お盆の様子のイラスト

日本の夏に欠かせない行事である「お盆」は、家族が集まり、故人を偲び、先祖の霊を迎えて供養する大切な時間として知られています。しかし、この行事がいつどのように始まり、なぜ今のような形になったのかを正確に知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。お盆は単なる風習ではなく、仏教の教えと日本古来の祖霊信仰が交差することで形成された、深い歴史を持つ文化行事です。本記事では、その「お盆の起源」について、脚色や推測を加えることなく、事実にもとづいた情報のみで紐解いていきます。

目次

お盆はいつから始まったのか?

日本で「お盆」と呼ばれる行事は、先祖の霊を迎え、供養するための宗教的・文化的行事として広く知られています。現在のような形になるまでには長い歴史があり、その起源は仏教における「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と、日本に古くから存在した祖霊信仰が融合したことに由来しています。盂蘭盆会は、仏教の経典『盂蘭盆経』に基づく儀礼で、元来はインドにおける仏教行事でした。日本にこの行事が伝わったのは、飛鳥時代とされています。
その最初の記録は、推古天皇が606年の7月15日に仏教儀式として盂蘭盆会を行ったというもので、『日本書紀』にその記述が確認されています。これが日本で公式に盂蘭盆会が行われた最古の記録とされています。仏教の伝来とともにこの儀礼が導入され、日本の祖霊信仰と結びつきながら、今日の「お盆」へと発展していきました。

仏教由来の盂蘭盆会とは

盂蘭盆会の語源である「盂蘭盆(うらぼん)」は、サンスクリット語の「ウランバナ」を漢字音に写したもので、「逆さ吊り」という意味を持っています。この衝撃的な語源は、『盂蘭盆経』に登場する逸話に由来しています。お釈迦様の十大弟子の一人である目連(もくれん)尊者が、亡くなった母が餓鬼道に堕ちて逆さ吊りの苦しみを受けている姿を見て、母を救いたいと願い出たところ、釈迦は「修行を終えた僧侶たちに供物を施して供養すれば、その功徳によって母を救える」と教えました。目連がそのとおりに行った結果、母は極楽浄土に導かれたとされます。
この説話により、盂蘭盆会は、亡くなった人の霊に供養を行う重要な行事として仏教圏に広まりました。供物を捧げることで霊を慰めるという行為は、元々の仏教的な教義に基づいたものであり、後の日本文化に大きな影響を与えました。

日本古来の祖霊信仰との融合

日本には、仏教が伝来する以前から、祖先の霊を祀るという信仰がありました。この信仰では、亡くなった人の魂は山など自然の中に留まり、子孫に見守られながら徐々に神格化され、祖霊となって家庭や集落を守る存在になると考えられていました。特定の時期には霊を家に迎え入れてもてなす「魂祭(たままつり)」という行事も行われており、正月や秋の収穫期がその時期とされていました。
この祖霊信仰と、仏教の盂蘭盆会が親和性をもって融合し、先祖の霊を迎え、供養するという今日のお盆の形が成立していきました。食べ物を供え、僧侶に読経してもらい、火を焚いて霊を迎えるという一連の行為には、仏教と日本古来の信仰が重層的に組み合わさっているのが特徴です。

地域と時代によるお盆の変遷

お盆の行事は、古くは太陰暦(旧暦)7月15日を中心に行われていました。しかし、明治5年(1872年)に日本政府が太陽暦(新暦)を導入すると、暦と季節とのずれが生じ、特に農村部では新暦7月15日が農繁期にあたるため不都合が生じました。その結果、全国的に新暦8月15日を中心に行う「月遅れ盆」が広まりました。現在でも多くの地域でお盆を8月13日から16日に行っていますが、一部都市部や沖縄などでは旧暦に近い日程で行われることもあります。
このように、仏教由来の盂蘭盆会が日本に根付き、さらに日本古来の文化と結びつきながら、時代や地域に応じて形を変えてきたことが分かります。

お盆行事の構成要素に見る起源の影響

お盆の典型的な構成要素である「迎え火」「送り火」「精霊棚(しょうりょうだな)」などの習慣にも、それぞれ明確な起源があります。迎え火や送り火は、祖霊の目印として火を焚く行為であり、仏教的には火や煙を通じて霊を導くという意味が込められています。精霊棚は、家の中に祖先を迎えるための壇で、供物や仏具を並べて祀ります。
また、「精霊馬(しょうりょううま)」と呼ばれる、きゅうりの馬やなすの牛を用意する風習も、興味深い小ネタのひとつです。これには、馬に見立てたきゅうりで早く来てもらい、牛に見立てたなすでゆっくり帰ってもらうという意味があるとされますが、このような民間の具体的な習俗が起源を持ちつつ、仏教と結びついて発展したことも特筆すべき点です。

七夕との意外な関係

お盆と密接に関連しているとされるのが「七夕(たなばた)」の行事です。本来「棚幡(たなばた)」と呼ばれていたこの言葉は、祖霊を迎える棚(精霊棚)と、その上にかける幡(はた)に由来しています。祖先を迎えるための準備として始まった棚幡の行事が、中国から伝わった織姫と彦星の伝説と混ざり合い、今日の七夕となったという説も見られます。このように、お盆と七夕が歴史的に関連していることは、民俗学的にも興味深い側面です。


お盆は単なる仏教行事ではなく、仏教の教義と日本独自の祖霊信仰が融合し、歴史の中で発展してきた複合的な文化行事です。盂蘭盆会の経典に記された逸話から始まり、推古天皇の時代には国家的儀式として導入され、その後の日本各地の風土や生活様式に応じて変容していきました。現代においても、家族が集まり、故人を偲ぶ時間として、多くの人々の心の中に根付いています。お盆の起源を正しく知ることは、今行っている供養の意味を再認識することにもつながります。歴史を踏まえた理解の上で行事を迎えることが、先祖に対する本来の敬意につながるといえるでしょう。

お盆って、ただの夏休みじゃなかったんだね!仏教と昔の日本の信仰が合わさってできたって知って、びっくり!ご先祖さま、ちゃんと迎えに行こうって思ったよ〜。

参考文献: 仏壇のあるリビング /LIFULL / Wikipedia

生活・文化
インド 行事
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