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花火の起源とは?なぜ夏に打ち上げられるのかを歴史から解説

2025 9/24
物・道具
09.24.2025
花火を河原で見る人々のイラスト

夜空に咲く一瞬の華。色とりどりの光が闇を裂き、耳に響く音とともに胸を打つ──それが花火です。私たち日本人にとって、花火は夏の風物詩であり、思い出の象徴でもあります。しかし、そんな花火がいつ、どこで、どのように生まれたのかを知っている人は、意外と少ないのではないでしょうか。実はその起源は、遥か昔の中国にまでさかのぼります。火薬の発見から、戦の道具、そして娯楽や祈りの文化へ──。この記事では、そんな花火の知られざる誕生と、世界を渡ってきた長い歴史をたどっていきます。

目次

花火の誕生は火薬の発見から始まった

花火の起源をたどると、まず火薬の発見に行き着きます。中国で発展した錬丹術の過程で偶然生まれた火薬は、最初は薬の一種と考えられていました。その後、火薬は軍事用途へと転用され、武器として使用されるようになりました。
火薬が発明されたとされるのは9世紀頃の中国で、唐から南宋時代にかけてその応用範囲は急速に広がりました。11世紀には軍事利用が主であった火薬が、南宋時代には爆竹や花火といった民間用途にも使用されるようになります。市場ではすでに花火のような製品が売られていたとされる記録もあります。
なお、「のろし」や爆竹のような火薬を使った視覚的・聴覚的な装置は、それ以前の古代インド、ギリシア、ローマなどでも用いられていたという説も存在しています。

ヨーロッパへの伝播と祝砲としての花火の始まり

13世紀になると、火薬はヨーロッパへ伝わりました。花火は当初、軍事的な爆発物としてではなく、祝祭のための視覚効果を目的とした道具として受け入れられます。14世紀後半には、現在のイタリア・フィレンツェで鑑賞用の花火が始まったとされています。
その後、ヨーロッパ各国の王侯貴族の間で花火が広がり、結婚式や戴冠式などの華やかな式典で花火が使用されるようになりました。イングランドでは16世紀に王室専属の花火師制度が導入され、王室の重要なイベントでは花火が欠かせないものとなっていきました。
17世紀には、ポーランド、スウェーデン、デンマークなどに「花火学校」と呼ばれる専門教育機関が設立されるなど、花火製作が科学的に体系化され始めます。

日本における花火の伝来と始まり

日本に火薬が伝わったのは、文永11年(1274年)に蒙古軍が襲来した際とされています。このとき持ち込まれたのは軍事目的の火薬であり、花火ではありません。花火が日本で「見世物」として使用されるようになったのは、江戸時代に入ってからです。
江戸時代初期、徳川家康が中国人によって打ち上げられた花火を観賞したことがきっかけとなり、大名や武家の間で花火が流行し始めます。しかし、当時の花火はまだごく一部の特権階級のものでした。
花火が一般に広く観賞されるようになったのは、享保18年(1733年)、第8代将軍徳川吉宗の時代です。この年、日本では大飢饉と疫病が流行しており、多くの死者が出ていました。吉宗はこれらの死者の慰霊と悪疫退散を祈願するため、隅田川で水神祭を開催しました。その祭りの中で花火が打ち上げられたのが、日本における「花火大会」の原型とされています。
この出来事が庶民にも受け入れられ、花火は江戸の夏の風物詩として定着していくことになります。のちには「玉屋」「鍵屋」といった花火師が競演するようになり、隅田川沿いは花火見物の名所として栄えました。

江戸時代以降の花火文化と社会への定着

江戸の町人文化と花火の相性は非常によく、競技的な花火大会が頻繁に行われるようになります。花火が季節の行事として定着した背景には、単なる娯楽以上の意味がありました。
前述のように、花火は慰霊や厄除け、疫病退散など「祈り」を目的として用いられたものであり、宗教的・社会的な背景がその根底にあったといえます。日本の蒸し暑い夏の夜に夜風を感じながら花火を見上げるという「夕涼み文化」も、花火大会を支える大きな要素となっていきます。

花火が夏に打ち上げられる理由

花火が夏に行われる理由は、もともと慰霊や悪疫退散を目的とした行事だったためです。一説には、お盆に行われる迎え火や送り火の一種とされており、先祖の霊を迎え、送り出す意図があったとされています。また、享保18年(1733年)に徳川吉宗が隅田川で水神祭を行い、その際に疫病死者の慰霊のために花火を打ち上げたことが、日本の打ち上げ花火の始まりとされています。お盆の期間は一般的に8月13日から16日であり、こうした宗教的・文化的背景と重なります。さらに、日本の蒸し暑い気候の中で、夜風にあたりながら花火を楽しむ「夕涼み」の習慣も、花火大会が夏に定着した一因といえます。

小ネタ:日本人初のアメリカ特許は花火関連

1883年、日本の花火師・平山甚太は、アメリカで「袋物花火(昼間にパラシュートなどを降らせるタイプの花火)」の特許を取得しました。これは日本人がアメリカで取得した最初の特許とされています。花火の歴史においても、日本人の創意工夫が国際的な評価を受けた例の一つとして注目されます。


花火の起源は、中国の錬丹術によって偶然発明された火薬にまでさかのぼります。その後、軍事利用を経て、南宋時代には花火が娯楽として使われるようになりました。13世紀以降、ヨーロッパでも花火は祝砲や祝祭の道具として発展し、特にイタリアやイングランドでは王室文化と深く結びつきました。日本では、江戸時代に慰霊と厄除けのために打ち上げられた花火が、やがて夏の風物詩として定着しました。現在の日本の花火文化は、宗教的・社会的背景と密接に関わりながら発展してきたものであり、その起源は世界中の歴史と深く結びついています。

花火をすることもままならない今、子供たちはどこでやっているんでしょうか。大きい音がするものはダメだとしても、手持ちの花火で静かなものであればそこまで厳しくしないでもいいのではと思います。ただニオイもありますからね。難しいですね。

へぇ~、花火ってもともとは「戦」の道具だったんだね!でも、それが「祈り」や「楽しみ」に変わっていったって、ちょっと感動する話だなあ。火薬のはじまりが、今じゃ家族や恋人と見上げる「夏の思い出」になってるなんて、不思議であったかいよね~。

参考文献: なにわ淀川花火大会 /國學院大学メディア / Wikipedia

物・道具
9世紀 中国 江戸時代 製品
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身近な言葉やモノ、サービス、社会のしくみにある「はじまり」をたどります。何気なく使っている当たり前の裏側には誰かの最初の発想や挑戦があり、その背景を知ることで日常が少し違って見えてくるかもしれません。
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