いまや私たちの生活に欠かせないGoogleですが、その起源は驚くほど小さな一歩から始まっています。スタンフォード大学の研究プロジェクト、2人の学生の出会い、そしてリンクを基盤とする画期的な検索アルゴリズム。そこから始まった歩みは、わずか数十年で世界最大級のテクノロジー企業へと発展しました。本記事では、Googleの起源からAlphabet設立までの歴史を詳しくたどります。
スタンフォード大学での出会いとBackRub
Googleの物語は1995年、スタンフォード大学に入学したラリー・ペイジと、ガイド役を務めたセルゲイ・ブリンの出会いから始まります。2人は検索技術への関心を共有し、1996年には「BackRub」と呼ばれる検索エンジンのプロトタイプを構築しました。
BackRubの特徴は、単なるキーワード一致ではなく「リンクの数と質」を評価軸とする点にありました。これが後に「PageRank」として知られることになる画期的なアルゴリズムです。


PageRankと「Google」の誕生
PageRankは、学術論文の引用関係をヒントに「リンクの多いページ=信頼性が高い」という考え方を取り入れました。この仕組みにより、検索結果は従来よりも格段に精度が高まりました。
1997年にはドメイン名「google.com」を取得します。「Google」という名前は、巨大数を意味する「googol(10の100乗)」に由来し、「膨大な情報を整理する」という使命を象徴するものでした。
ガレージでの創業と初期投資
1998年、ラリーとセルゲイは正式に「Google Inc.」を設立します。創業の舞台はカリフォルニア州メンローパークのガレージでした。ここでエンジニア数名とともに事業を開始し、すぐに注目を集めます。
特筆すべきは、Sun Microsystems共同創業者のアンディ・ベクトルシャイムが、彼らのデモを見て即座に10万ドルの小切手を切ったエピソードです。この資金がGoogleの成長の大きな原動力となりました。
初期の急成長と評価
Googleはユーザー体験を最優先し、広告や装飾を廃したシンプルなトップページで知られるようになります。1999年にはTIME誌から「Best Cybertech」に選出され、検索精度の高さと軽快なサービスが支持を集めました。シリコンバレーのスタートアップとしては異例のスピードで知名度を獲得していきます。
広告モデルと収益化
2000年には検索広告サービス「AdWords」を開始。検索結果に関連する広告を表示し、クリック課金制を導入したことで、Googleは爆発的な収益源を確立します。後にGoogle自身が開発した「AdSense」の展開や、「DoubleClick」の買収によって広告事業を拡張し、今日のデジタル広告市場を支配する基盤が築かれました。
IPOと巨大企業への仲間入り
2004年、Googleは株式公開(IPO)を実施します。一般的なウォール街の方式ではなく、オークション形式を採用し、多くの個人投資家が参加できる仕組みを導入しました。
上場によってラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンは巨額の資産を得て、Googleは世界的企業としての地位を確立しました。
プロダクトの拡大と多様化
2000年代半ば以降、Googleは次々と新サービスを投入しました。
- Gmail(2004年):当初1GBの無料ストレージを提供し、大きな話題に。
- Google Maps/Earth(2005年):地図サービスの概念を刷新。
- YouTube買収(2006年):動画共有の覇者を傘下に収める。
- Android買収(2005年):後に世界シェアの大半を占めるスマートフォンOSに。
- Google Chrome(2008年):高速ブラウザとして登場し、現在世界シェア1位。
こうしてGoogleは「検索企業」から「総合ITプラットフォーム企業」へと変貌を遂げました。
世界進出と課題
2000年代後半から2010年代にかけて、Googleは世界各国へサービスを展開しました。しかし同時に課題も浮上します。
特に中国市場では検閲問題に直面し、2010年には事実上撤退しました。また「Google Books」を巡る著作権訴訟や、プライバシーに関する批判、EUでの独占禁止法裁判など、社会的責任が問われる局面も増えていきました。
Alphabet設立と組織再編
2015年、Googleは持株会社「Alphabet Inc.」を設立し、Googleをその子会社としました。これにより検索や広告など中核事業と、その他の実験的プロジェクト(自動運転のWaymo、健康分野のVerilyなど)が分離され、透明性と柔軟性が高まりました。同時にスンダー・ピチャイがGoogleのCEOに就任し、創業者2人は経営の第一線を退きました。
現在のGoogleと未来
今日のGoogleは検索エンジンで世界シェア70%以上を握り、広告収益を柱としつつ、クラウド、AI、ハードウェアなど多方面に投資しています。2020年代には生成AI「Bard」やGeminiの開発に注力し、再びイノベーションの中心を担おうとしています。
一方で、イスラエルとの契約「Project Nimbus」やプライバシー問題など、社会的な批判も続いています。巨大企業としての責任と挑戦が問われ続けているのです。
Googleはスタンフォード大学の一研究から始まり、リンク解析という発想で検索を革新し、わずか数十年で世界を代表するIT企業へと成長しました。その過程には、創業者のビジョン、シンプルなユーザー体験、広告モデルの革新、そして果敢なサービス展開がありました。今後もGoogleは「世界中の情報を整理し、誰もがアクセスできて使えるようにする」という使命のもと、社会に影響を与え続けるでしょう。
使わない日がないGoogle。Googleを知った頃は、簡素なサイトだなーという印象であまり興味がありませんでした。ですが、いつの間にかに生活の必需になっていました。Gmailは15年以上使っているアカウントがありますし、なくてはならないGoogle。今後もよろしくお願いします。
オリジィだよ!Googleの歴史を振り返ってみると、ただの検索エンジンじゃなくて“インターネットそのものを形作った存在”って感じがするね。PageRankとかIPOの話もすごいけど、広告やサービスの広がり方がもう桁違い。ぼくからすると、最初の研究室から始まった小さなプロジェクトが、ここまで大きな世界企業に育つっていう“はじまりの物語”が一番ワクワクするところだなあ。
参考文献: Britannica / Search Engine Land / Office Timeline / UPGROW / SAGE / CODE MOtION / Nasdaq / Wikipedia


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