ブログは、現代のインターネット文化の中で欠かせない存在となっています。個人が自分の考えや経験を公開し、世界中の人々と共有できる仕組みは、1990年代初頭のシンプルなオンライン日記から始まりました。以降、用語の誕生、さまざまなプラットフォームの登場、収益化の仕組みの確立、そしてSNSとの融合を経て、ブログは多様な形態を持つメディアへと発展してきました。本記事では、推測や脚色を加えず、一次情報に基づいて1993年から現在までのブログの歴史と背景を時系列で詳しく解説します。
本記事は複数の海外サイトをもとにまとめたものであり、日本での印象や流れと一部異なる可能性がありますので、あらかじめご了承のうえお読みください。
1990年代初頭:ブログの原点と草創期
ブログの始まりは、1993年から1994年頃に遡ります。この時期、インターネットはまだ一般的ではなく、ウェブサイトの運営には高度な知識と高額なコストが必要でした。スワースモア大学の学生であったジャスティン・ホールは、自らがネットで見つけたリンクや文章をまとめた個人ページ「links.net」を公開しました。このサイトは基本的なHTMLテキストと小さな画像で構成され、個人的な体験や興味を記録するもので、後に「個人ブロガー創設の父」と称されることになります。当時は「ブログ」という言葉はなく、こうしたサイトは「オンライン日記」や「個人ホームページ」と呼ばれていました。
1997〜1999年:用語の誕生と初期プラットフォームの登場
1997年12月、インターネット文化サイト「Robot Wisdom」を運営していたヨーン・バーガーが、「Weblog」という用語を生み出しました。この言葉は、ウェブ上での情報収集と記録(ログ)を組み合わせたもので、当時のオンラインジャーナルを的確に表すものでした。1999年、ピーター・メルホルツが自身のサイトで「Weblog」を分割して「we blog」と表記し、これが短縮されて「blog」という形で定着します。この頃、LiveJournalやBloggerといったブログ専用プラットフォームが登場し、技術的な知識がなくてもウェブ上に情報を発信できる環境が整いました。特にBloggerは簡単な操作で記事を公開できるため、多くの利用者を獲得し、後の普及に大きな影響を与えました。
1999〜2003年:RSSと収益化の始まり
1999年3月、RSS(Really Simple Syndication)が公開され、ユーザーはお気に入りのブログの更新情報を自動的に取得できるようになりました。これにより、読者は複数のブログを効率的にフォローできるようになり、ブログの読者層が拡大しました。同年8月にはBloggerが開始され、2003年にGoogleがこれを買収します。2003年5月にはb2/cafelogを基にしたWordPressが公開され、オープンソースとして自由に利用できる柔軟なプラットフォームとして急速に広まりました。同年6月にはGoogle AdSenseが開始され、ブログの内容に関連した広告を表示して収益を得る仕組みが広まりました。こうして、ブログは趣味からビジネスにも利用されるメディアへと変化していきます。
2004〜2007年:動画ブログとマイクロブログの登場
2004年には、動画を主体としたブログ、いわゆるVlogが広がり始め、2005年にはYouTubeが開設されて動画コンテンツの発信が容易になりました。2006年には140文字以内の短文投稿を特徴とするTwitterが登場し、マイクロブログという新たな形態が生まれました。同年8月にはWordPressユーザー向けイベント「WordCamp」が開催され、ユーザー同士の交流や情報共有が活発化しました。2007年にはTumblrが登場し、ブログとソーシャルネットワークを組み合わせた機能で支持を集めました。これらの動きにより、ブログは文章だけでなく、写真や動画、短文投稿など多様な形式を取り込むようになりました。
2010年代:新世代プラットフォームと高度化
2012年にはMediumが登場し、シンプルで洗練された執筆環境と公開システムが注目されました。2013年にはGhostがリリースされ、ブログに特化した軽量で高速なプラットフォームとして一部ユーザーに支持されます。この時期、SEO対策やモバイル最適化、SNSとの連携機能が強化され、ブログは単なる個人日記から戦略的なオンラインメディアへと進化しました。企業によるコンテンツマーケティングにもブログが積極的に活用され、ブランド構築や集客の重要な手段となりました。
2020年代:成熟と多様化
2022年時点で、世界のウェブサイトの約43%がWordPressで構築されており、全世界で5億を超えるブログが存在するとされています。米国だけでも3100万人以上のブロガーが活動しており、ブログは依然として主要な情報発信手段です。同時に、Substackのようなニュースレター配信型サービスが普及し、読者との直接的な関係を築く形態が注目されています。ブログはウェブページ形式だけでなく、メール配信や音声配信など、多様なフォーマットで展開されるようになりました。
ブログの歴史は、1990年代初頭の個人的な記録から始まり、用語の誕生、プラットフォームの発展、収益化、多様化、そして成熟へと至るまで、インターネット文化の進化と密接に結びついてきました。SNSや動画配信など新しいメディアが登場する中でも、ブログは情報を体系的に蓄積・発信できる手段として独自の価値を持ち続けています。今後も新しい技術やサービスとの融合を通じて、その形を変えながら発展を続けていくことが予想されます。
今回調べ直してみて自分の認識と違っていました。以前何かで読んだのですが、911のテロが切っ掛けでブログが普及したと記憶していました。しかし、それよりももっと前に始まっていたんですね。1993年なんてネットなんてやってませんよ。links.netはいまだに更新しているのはすごいですよね。1990年代にもう一度戻ってあの黎明期の雰囲気を味わいたい!
オリジィだよ!ブログの歴史って、まるで長編ドラマを一気見したみたいな気分だよ。 最初はひとりの学生が自分のリンク集をこっそりネットに置いただけだったのに、それが世界中の何億人もの情報発信のきっかけになるなんて、当時は誰も想像してなかっただろうね。 「Weblog」って言葉が生まれて、「we blog」に変わって、気づけばみんながスマホ片手に投稿する時代。技術の進歩もすごいけど、人が「自分のことを残しておきたい」という気持ちは、ずっと変わらないんだなぁって思う。日記だったものが、今は動画も音声も載せられるし、広告でお小遣い稼ぎもできちゃう。ブログって、シンプルに見えてじつはすごくタフで柔軟なメディアなんだよね。
参考文献: Themeisle / RYAN ROBINSON / DLM / History Cooperative / WPBeginner


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