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ヘアドライヤーの起源と発展の歴史|19世紀ヨーロッパから現代日本までの技術進化

2025 9/24
物・道具
09.24.2025
髪をドライヤーで乾かす女性のイラストの画像


真夏の湿気、冬場の寒さ――そんな日々の中で、私たちの髪を整えてくれるヘアドライヤー。今やどの家庭にも当たり前にあるこの家電ですが、いつから私たちの生活に欠かせない存在となったのでしょうか? 実はその始まりは19世紀末のヨーロッパにさかのぼります。本記事では、ヘアドライヤー誕生の歴史や日本での普及の流れ、そして現在に至るまでの進化の道のりを、わかりやすくまとめてご紹介します。

目次

ヘアドライヤーの起源と発展の歴史

ヘアドライヤーの起源は19世紀末のヨーロッパにあります。19世紀末、フランスで原型となる機器が開発され、1906年にはドイツで初めて製品化されました。これが最古のヘアドライヤーとされています。
当時はニクロム線の発明(1905年)を背景に、電気を熱として利用する技術が進み、掃除機用モーターを組み合わせた温風乾燥機が実用化され始めました。1911年頃から実用化されますが、人が手に持てる大きさではなく、美容院で椅子に座った状態で使用される据え置き型が主流でした。
1920年代になると手に持って使えるハンディタイプが登場しましたが、それでも重量があり、家庭で気軽に使えるものではありませんでした。また、当初は洗髪後の濡れた手で使用することが多く、感電事故が発生するなど安全面の課題も多く、小型化と安全性向上が並行して進められました。
1950年前後になると、現在に近い形のハンディタイプのヘアドライヤーが実用化され、手軽に使えるようになるまでに約40年の年月がかかりました。

1920年代のドライヤーの画像
出典:週刊粧業「第56回 選択ではなく必須」

ソリス社の開発と技術革新

スイスのソリス社は1908年に創業し、1933年に220V・600ワット仕様のハンドヘルド型ヘアドライヤーを開発、自社工場で製造販売を開始しました。1940年には木製グリップとベークライトを使用したType102を発売し、断熱性に優れたベークライトをドライヤーに採用した先駆的事例となりました。
1950年にはドライヤーと送風機が一体化したType111を開発。1956年には世界で初めて温度と風量をスイッチで調整できるサーモプラスチック仕様の製品を発売し、これが現在のStarlineシリーズの原型となりました。日本には1964年に初上陸し、2002年には業界に先駆けてマイナスイオンドライヤーを開発、2006年にはトルマリン・セラミック・マイナスイオン搭載のモデルを発売しました。その後も軽量化や風量強化などの進化を続けています。

日本におけるヘアドライヤーの導入と普及

日本で初めてヘアドライヤーが販売されたのは1937年(昭和12年)、松下電器(現・パナソニック)による「ホームドライヤー」でした。本体は真ちゅう製で、机上に置くタイプ。温風と冷風の切り替え機能を備えていましたが、当時は「髪は自然に乾かすもの」という習慣が一般的で、家庭での使用は広まりませんでした。主な用途は美容院での業務用でした。
戦後、1948年に日栄電機産業がアメリカメーカーからの依頼で輸出用製品の製造を開始し、翌1949年に自社ブランド「ライト」を発売。当時海外製品が1台2万円前後だったのに対し、2000円という価格設定で理美容業界に普及しました。1962年には松下電器が日本独自開発のピストル型ドライヤーを発売。片手で持てる形状が一般家庭での使用を促進し、普及が加速しました。

高度経済成長期以降の進化

高度経済成長期に入ると、家庭用ドライヤーは軽量化や折りたたみ機能、強風仕様など多様なモデルが登場し、家庭での利用が一般化していきました。1970年代にはファッション誌やメディアの影響でヘアスタイルへの関心が高まり、ドライヤーは一般家庭でも欠かせない道具となります。
1980年代から1990年代にかけては、製品の価格がさらに下がり、耐久性や安全性も向上しました。この時期には業務用の性能を備えたモデルや、家庭向けに使いやすい軽量型・コンパクト型が広く出回るようになり、用途や好みに合わせた選択肢が増加しました。また、海外ブランド製品の輸入や高級モデルの登場も見られ、市場はより多様化していきました。
2000年代に入ると、髪へのダメージ軽減を目的としたマイナスイオン搭載モデルが登場し、パナソニックの「ナノイー」技術を用いた製品など、髪や頭皮のケアを重視した高機能モデルが普及していきます。
2001年発売の「イオニティ」は温風とともにマイナスイオンを放出し、2005年発売の「ナノケア」は水分量が多く保持時間の長いナノイーを活用。さらに2009年には紫外線ケアを目的としたモデルも登場しました。最新モデルでは軽量化と高風量を両立し、髪を乾かすだけでなくケアやスタイリングまで行える多機能化が進んでいます。

豆知識|マイナスイオンとは

ヘアドライヤーのマイナスイオン機能は、空気中の酸素や窒素に負の電荷を帯びさせた微細なイオンを発生させ、それが水分子と結びついて髪に届くことで、帯電しているプラスの静電気を中和し、髪の広がりやパサつきを抑え、キューティクルを整えて表面をなめらかにするといわれています。これにより、ツヤ感や手触りが向上するだけでなく、水分子を微細化することで乾燥時間を短縮し、熱風にさらされる時間を減らすことで髪への熱ダメージも軽減できるとされています。ただし、「マイナスイオン」という言葉自体は科学的に明確な定義があるわけではなく、その効果を裏付ける研究も限られているため、感じ方には髪質やスタイリングの好みによる個人差があります。

安全性とメンテナンス

ドライヤーの歴史は事故防止の歴史でもあります。感電ややけど、髪の巻き込み事故などが報告されており、日本電気工業会(JEMA)は吸込口や吹出口との距離を保つなどの使用注意を呼びかけています。また、使用後にコードを本体に巻き付けると断線や発火の原因となるため避けるべきとされています。定期的な吸込口の清掃や整髪料の拭き取り、湿気の多い場所での保管回避も推奨されています。


ヘアドライヤーは19世紀末ヨーロッパで誕生し、大型据え置き型から小型ハンディタイプ、さらに高機能化モデルへと進化を遂げてきました。日本では1937年に国産製品が登場し、1960年代以降の形状改良と価格低下を経て家庭に普及しました。現在では髪を乾かすだけでなく、ダメージケアやスタイリングを可能にする多様な機能を備えた美容家電として、日常生活に深く浸透しています。


今ではなくてはならない存在になっているドライヤー。記事を書きながら“当たり前すぎて気づかない便利さ”って、実はとんでもない努力の積み重ねなんだなと感じましたね。

オリジィだよ。へぇ〜、ドライヤーって最初は掃除機みたいな大きさだったんだね!手で持てるようになるまでにそんなに時間かかったなんて、ちょっとびっくりしたよ。いまや髪を守る機能まであるなんて、道具ってほんと進化するもんだなぁ。

参考文献: CBC MAGAZINE / ニッポン放送 NEWS ONLINE / ミカドONLINE / 週刊粧業 / Solis

物・道具
19世紀 ドイツ フランス ヨーロッパ 製品
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