今や日本全国どこでも見かけるファミリーマート。緑・白・青の看板に、ゆったりした音楽とともに迎えてくれるあの空間は、私たちの生活に深く溶け込んでいます。そんなファミマにももちろん「はじまり」があります。この記事では、ファミリーマートの1号店がどこにあったのか、そしてどのようにして全国展開へと広がっていったのかをたどります。
1973年、埼玉県狭山市に誕生
ファミリーマートの1号店は、1973年9月に埼玉県狭山市水野にてオープンしました。実はこの店舗は、当時スーパーマーケット事業を展開していた西友が開いた「小型実験店」でした。店舗名は「狭山店(後の入曽店)」。コンビニエンスストアという業態が日本でまだ確立されていなかった時代に、実験的な試みとして開かれたのです。
西友から始まったファミリーマートの構想
この実験店の背後には、1972年に西友ストアー(現在の西友)が設置した「小型店担当」の存在がありました。こうして1973年の狭山店を皮切りに、西友は小型店展開に力を入れていきます。
事業部から企業へ:ファミリーマート誕生
その後、1978年3月には西友ストアー社内に「ファミリーマート事業部」が正式に設立され、同年4月には実験店舗をフランチャイズ店にリニューアル。そして1981年9月1日、ついに「株式会社ファミリーマート」が設立され、独立企業としての一歩を踏み出します。
この流れからもわかる通り、ファミリーマートは突然生まれたブランドではなく、実験・事業部化・独立という段階を経て発展した存在です。
狭山から全国へ
1号店である「狭山店(後の入曽店)」は、その後も営業を続け、ファミリーマートのルーツとして語り継がれ、地域の人々にとっても象徴的な存在となっています。現在では建て替えや移転も行われていますが、ファミマの“原点”としての地位は変わりません。
何気なく立ち寄るファミリーマートにも、試行錯誤の歴史があります。最初の1店舗が1973年に開かれてから50年以上。今や国内外に多数の店舗を構える巨大チェーンとなったファミマですが、その出発点は埼玉県狭山市の小さな実験店でした。
「便利さ」を当たり前と感じる現代だからこそ、その「はじまり」に目を向けることで、新たな発見があるかもしれません。

自分の古い記憶では、ファミリーマートはオレンジと黄色でした。いつからかCIがリニューアルされ、青と緑になっていました。生まれてからしばらく住んでいた家からいちばん近くのコンビニがファミリーマートだったのでとても親しみのあるコンビニです。そして今住んでいる家からいちばん近いコンビニもファミリーマートなので何か縁があるのかもしれません。
オリジィです!家の近くにあるからどのコンビニよりお世話になってるかも。昔は太陽と星のキャラクターが目印になっていたんだって
